無料ダウンロードサリンジャーに、マティーニを教わった pdf

サリンジャーに、マティーニを教わった

strong>本, 金原瑞人

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によって 金原瑞人
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内容紹介 「なんで自分は訳者ではなく役者にならなかったのか?」――落語を聞きながら翻訳をするユニークな著者が古今東西の「本」を縦横無尽に語り尽くすエッセイ集!! 内容(「BOOK」データベースより) 「なんで自分は翻訳なんかしてるんだろう!」当代随一の翻訳家の縦横無尽のエッセイ集。 商品の説明をすべて表示する
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翻訳者生活30年で、400冊以上の訳書を物してきた著者のエッセイ集です。『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』(2005年)、『翻訳のさじかげん』(2009年)と、この著者のエッセイにはこれまでもたっぷりと楽しませてもらいましたし、その訳書もデイヴィッド・ソズノウスキ『大吸血時代』、アヴィ・スタインバーグ『刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記』と、これまた堪能させてもらってきました。私にとって信頼の文筆家・翻訳家である金原瑞人氏の最新エッセイ集が出来(しゅったい)したと聞いて手にしないわけにはいきません。YA小説の翻訳を手掛けることが多い著者が、共訳者を立てることが多いのはなぜだろうと私は長年不思議に思っていましたが、第1章「翻訳家の忙しい日々」に収められた「使えない言葉」でその疑問が氷解しました。著者は、必ずしも翻訳対象となるそのYA小説に相応しい文体を自分の中に持っていないことを謙虚に認め、その文体を持っている共訳者を探して来る努力を続けていたのです。それは決して下訳者ということではありません。少しでも多くのすぐれた作品を日本語で世に届けたいという強い思いを実現するためにも、優れた共訳者を積極的に見つけようとする著者の真摯な取り組みには心打たれました。さて、表題作「サリンジャーに、マティーニを教わった」は、『フラニーとズーイー』に出て来たマティーニに魅せられたお話です。私は野崎孝訳で『フラニーとゾーイー』のタイトルでその小説を読みましたが、マティーニについては気がつきませんでした。著者によればマティーニは北米の北部が舞台の物語にちょくちょく登場するのだとか。(南部はマルガリータかダイキリだそうです。)今後、気をつけておこうと思います。このほか、コッポラの映画『ミ・ファミリア』のこととか(確かにこの映画がDVD化されていないのはもったいない)、英語圏に行くと書店で大量に本を買って帰ってしまうこと(わかっちゃいるけどやめらません)とか、私にとっては同好の士ともいえる著者の志向の数々が綴られていて、とても楽しく読むことができました。

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